物を扱う事業を行っている場合、スムーズな販売を実現するためには一定の在庫を確保しておく必要があります。そしてその在庫は、なるべく無駄が出ないように管理することが大切です。在庫管理システムは、まさしくその在庫管理を行うために使用します。基本的な機能としては、保有している在庫数を把握したうえで不足しそうな部分をピックアップしたり、余剰分を削減することなどです。

在庫管理そのものは、人の手でも行えます。しかし、取り扱う物の数が多ければ全てを把握するために時間がかかるうえ、その過程でミスが発生する可能性も高くなるのです。また、複数拠点の在庫が共有されていたり、販売のペースが速かったりすると管理はより複雑になるでしょう。そこでコンピュータ上で処理できる在庫管理システムを導入しておくと、ある程度の作業が自動化されるため複雑かつ大量の在庫管理でも効率的に行えます。ネットワークで結ぶ在庫管理システムを用いれば、複数拠点での連携も可能です。

在庫管理システムは、サービスを利用する側がサーバーを用意して管理や運用を行うオンプレミス型と、インターネットを通じてサービス提供側のサーバーにアクセスするクラウド型の大きく2通りに分かれます。オンプレミス型は初期費用としてサーバー代が発生する代わりに、事業に合わせた仕様にしやすいです。一方のクラウド型は、使用するにはインターネット環境が必須ですが、システム自体の管理や運用をする必要がありません。どちらも異なる強みを持つため、必要に応じて選ぶことが大切です。